国宝の待庵という茶室、昭和初期に建てられた聴竹居というお家、大山崎山荘美術館を足早でしたが見せていただきました。利休さんが作った二畳隅炉の侘びた茶室、意外と広くて躙り口も大きくとても使いやすそうな茶室でした。喫茶という行為以外の物事を削ぎ落とした美しさがありました。ここで利休さんの点てた茶を、豊公さんが飲んだはったと思うと震えますね。聴竹居は確かに面白かったのですが、良いも悪いもプロフェッサーアーキテクトが、贅を尽くし自分の考えをそのまま形にしたという感じの家でした。専門家ではないので、どこがどうとは言えませんが、何かこう全てのしつらえがモダンという軸で計算されていて、実験住宅というより、藤井厚二さん作の美術品という感じでした。まぁ加賀さん(アサヒビール)にしても藤井さんにしても昔から大金持ちのエエシのすることは凄いですね。写真は大山崎山荘の玄関にあった石像と(なんと面妖な)シャガです。聴竹居の玄関にも似た石像がありました。