12月13日の祇園さん、観光客を縫い分けて、横筋に入るとシンとした空気に包まれる。
茶の友人の稽古場で、社中の方々の陶芸と茶という実に羨ましい茶会があり、伺わせていただきました。
今回は、茶碗、茶入れを造られている方が多かったですね。どれも思いが一杯つまった作品でした。
床には松年さん(でしたっけ)のめんないちどりが掛けられていました。場所と時期、まぁこれほどピッタリくるお軸もないやろなぁなんて思いながら、席入。
友人の手前で、つゆ草の棗(表閑)、替茶器は(多分)松風(汐汲み)の蒔絵の金輪寺で床の軸がまた菊池芳文の月にちどりと、うちの稽古場とは又色合いの違った、儚げであり艶もありの席でした。
師走の、祇園さん、一服の茶がなんとも、美味しかった。
帰りに友人とその家族で、金瓢という造り酒屋を改装したギャラリー兼お宿に寄せていただきました。
思いの外、リーズナブルで湯飲みと皿を連れて帰りました。
一力さんの横で事始めの挨拶帰りの芸妓さんに遭遇、あぁ、京都やなぁなんて思いました。
みなさん、ありがとうございました。
追記
お能は高尚すぎて縁がないのですが、松風のなかでこういう下りがあるそうですね。
(間違っていたらご指摘下され。)
沖に小さき漁り舟の、影幽かなる月の顏、雁の姿や友千鳥、野分鹽
風いづれも實、かかる所の秋なりけり、あら心凄の夜すがらやな
と、あり。
茶席の道具組に改めて思いを馳せておりました。
(お師匠様は、少し時期がずれたと言っておられましたが、雅な感性が心にグッときました。)
よろしくお伝え下さいませ。