地歌というものは、今のヒットソングから見ると古くさ〜い、辛気くさ〜いというイメージがありますよね。私も若ければ聞いてないと思いますね。
食べ物で言うとお茄子や茗荷のような感じですかね。よく味わうとジワ〜ッと美味しいんです。今、稽古を付けてもらっているのは端唄物です。風情、情緒があります。もの悲しくて、はかなくて、永遠であり一瞬。そんな女性の心境を歌うのですから、坊ちゃん!お嬢ちゃん!では深い味わいというものが出せないだろうなぁと思います。えぇ、私も取り立てて波瀾万丈の人生を歩んできた訳はありませんが、人情の機微とか、世のうつろいというものに心惹かれる年になりました。齢を重ねる楽しみでしょうね。
渋っ。
昼から稽古します。
ご近所の皆さん、すみません。